むちうちの損害賠償金

むちうちで通院した病院や接骨院の費用については，実際にかかった金額を加害者（相手側）が負担します。

治療費・施術費の支払いは相手側保険会社が 病院や接骨院へ直接支払いをするため，患者様が窓口で 費用を支払うことはありません。

なお，治療費・施術費の支払いを受けられるのは，これ以上は良くならないという「症状固定」の時期までで，症状固定以降は 自己負担となります。

症状固定とは「もうこれ以上、通院しても改善しない」と保険会社が判断することをさします。

症状固定となってから通院を続けていただく場合には，治療費・施術費は患者様ご自身での負担となりますが、後の示談交渉で その治療費・施術費を請求することができます。

むちうちが原因で会社を休まれた場合，その際の減収分は「休業損害」として賠償を受けることができます。

有給休暇を使用して 会社を休まれた場合でも同様です。

主婦の方であっても，むちうちなどの事故のケガが原因で 家事ができなかった場合，１日１万円程度の損害賠償を受けることが可能です。

主婦の休業損害は，適切な金額が支払われないケースが多々みられます。示談交渉の際に、適切な金額かどうかわからない場合には 自動車事故に詳しい弁護士に金額を確認してもらってください。

むちうちで病院や接骨院に通院した場合，通院慰謝料の支払いを受け取ることができます。

同じようなケガでも。提示される金額には 人によって大きなばらつきがあります。

むちうちの慰謝料の相場は ３か月で５３万円程度，６か月で８９万円程度，１年で１１９万円程度ですが，これよりも低い金額を提示されることも少なくありません。ハンコを押す前に 適切な金額かどうか しっかりと確認することが大切です。

示談金額については 弁護士に交渉を依頼することによって、金額が増える場合がよくあります。

「提示額に納得がいかない」「金額が適切かわからない」場合など、相談料無料の弁護士に相談することをおススメします。

むちうちの痛みがお体に残ってしまった場合には、それに対して賠償や慰謝料を受け取ることができます。（これを後遺障害遺失利益といいます）

むちうち 後遺障害の１２級や１４級に認定される場合があります。

この慰謝料の相場は，１２級で２９０万円程度 １４級で１１０万円程度となります。